2/24 第2回参観日                                (総合的な学習の時間、年度末発表)

第2回参観日が行われました。保護者の皆様に参観していただきました。ありがとうございました。

今回は、これまで総合的な学習の時間に追究してきた活動の発表を行いました。目的は「後期に追究してきた内容、3年生は1年間を通して追究した内容を限られた時間の中で、分かりやすく説明することや、研究の内容を深く考えることで、クリティカルシンキングとよばれるような批判的な思考を養うこと」「追究や研究の様子を聞きあうことで、互いの今後の学びのきっかけや進め方の参考にしたり、見方や考え方を深めたりして、自分自身の研究の方向性を見つめ直したり、考えたりすること」です。

発表者側は、表現力や説明力を高めると共に、後期に追究してきた課題をみつめなおし、今後の見通しがもてるような機会とし、聞き手側は、聞く力を磨き、質問する力をつけて、発表者の力を高められるような役割を果たすことを目指しました。また、発表者はどのように研究を進めてきたのか、その進め方でよいのか、自分であればどう考え取り組むのか、発表者の追究のプロセスはどうか、そのような視点で質問をして、互いの力を伸ばしていけるような発表会にすることを意識しました。

発表では、これまで追究してきた自分の活動について、要点をまとめながら説明し、結論やこれからの課題などを報告していました。どの学年も、課題設定に至るまでの経緯、研究の手立て、実際の研究・追究の様子、成果、これからの課題などを工夫しながらまとめられていました。発表者は、時間が限られた中で、これまでの成果を発表することの難しさを感じながらも、聞いている人がわかりやすいように丁寧に発表していました。発表に向けても念入りに準備を行ってきた姿が表れたのだと思います。

聞き手も、内容についての質問や、アドバイスなどをしながら研究がさらに良いものになるようにする姿がありました。どの発表でも発表者に敬意を払い、頷いたりメモを取ったりしながら聞いていた姿が印象的でした。

発表後に係の生徒は『一人一人が興味あるテーマについて追究されており、聞いている側としても楽しかった。「答えがない課題」に対して追究してくことは難しさがあったと思うが、全ての発表でそれが成し遂げられていたと思う。ブースでは、質が高く面白い発表がたくさんされていた。聞き手からもらったコメントを参考にさらに良い研究にしていきたい』と感想を述べていました。

これからも追究することにこだわりをもって取り組めるようにしていきたいですね。

1学年
「 学びのふるさと プロジェクト
~すわっていいよを 伝えよう ~」
1学年
「 学びのふるさと プロジェクト
~すわっていいよを 伝えよう ~」
2学年
「“ I は 続くよ どこまでも
「 Seiryo tanQ 」 」
2学年
「“ I は 続くよ どこまでも
「 Seiryo tanQ 」 」
3学年
「 知を極める 「 Seiryo tanQ 」 」
3学年
「 知を極める 「 Seiryo tanQ 」 」

2/22 学友会引き継ぎ会

今年度の学友会役員と来年度の学友会役員が一堂に会し、学友会引き継ぎ会が行われました。

今年度の役員は事前に引き継ぎ用の資料を用意し、1年間通しての活動内容を伝えたり、自らが委員長や副委員長として活動してみて感じたことや、アドバイスを伝えたりしました。引き継ぎで用意した資料や、作成されたデータファイルはとても多く、役員一人一人が1年間行ってきた活動の重みというものを感じました。

来年度の役員は緊張している様子で、学友会の進行の仕方、当番活動の方法、資料の作成の仕方などを確認していました。「新しい活動を行おうと思うのですが、先輩はどう思いますか?」というように実際に活動をした先輩に意見を求めている姿もあり、意欲的に学友会に取り組みたいという強い意志を感じることができました。新しい役員による学友会がどのようになるのかとても楽しみです。

本部会役員による引き継ぎ
引き継ぎ資料を見ながら確認します
データファイルも確認しました
当番活動に必要なことを確認しました

2/15 副校長講話

今年度最後の副校長講話が行われました。これまで、コロナウイルスの影響により、全校集会を行うことができていませんでした。しかし、日常生活を少しずつ取り戻していきたいという考えもあり、今回の副校長講話では、十分な感染対策をした上で、3年生のみが講義室に集合し、講話を聞く集会形式で行いました。講義室で集会を行うのは約3年ぶりということです。

今年度の登校日数が数えるほどになり、残りの登校日をどのように過ごしてほしいかということで「残り姿」というお話をしていただきました。

「残り姿」とは「終わった後の姿、その場からいなくなった後の姿を感じること。心が表れた気持ちの良い姿」のことです。生徒が下校した後の学校からは、1日をどのように過ごしたのだろうかということを想像することができます。

これから、終業式や卒業式が終わり、3年生がいなくなってしまった後にどんな「残り姿」を感じるのか、感じてほしいのか。そして、現在の附属中生が卒業し、10年後、20年後にどんな「残り姿」を感じられるような学校になっているのか・・・。

一人一人の「残り姿」積み上げたものが校風となり伝統になります。ちょっとした出来事や行動が10年後、20年後の清陵附属中にどう繋がっていくのか考えてほしいと話されました。

残りの登校日で、どんな締めくくり、終わり方をするのか。残り一日一日を意識して自分の「姿」や「残り姿」を意識しながら生活していってほしいと伝えられました。

2/14 第2回中学学友会総会

第2回中学学友会総会が行われ、今年度の活動が締めくくられ、来年度の学友会役員が紹介されました。

今年度の学友会は「和気あいあい」をスローガンに、その場にいる人がお互いに打ち解けあい、和やかに楽しく過ごせる、楽しい気分で満ちている学校を目指しました。その達成に向けて、月目標を通した働きかけやそれぞれの委員会などの活動により、あいさつや明るい声が多く聞こえるようになってきました。また、様々な委員会による「交流企画」を通して、クラスや学年に関係なく楽しく交流する姿が見られるようになりました。

学友会長はこのように振り返り、来年度に向けて日常での交流が当たり前になり、学年の壁を越えて互いに意見を交換し合えるような学校になってほしいと伝えました。

各委員会からの報告では、1年間の成果やこれからの課題が報告されました。充実した活動、改善や検討が必要なことなどが整理されており、今後の清陵附属中の学友会をより良いものにしたいという気持ちが表れていました。

来年度役員紹介では、今年度役員よりバトンが引き継がれました。来年度役員からは、『緊張しながらも、自覚を持って頑張りたい』という気持ちを、受けこたえや立ち振る舞いから感じることができました。

副校長先生からは、『学校生活は学友会によって支えられている。合唱、清掃、放送など地道な活動に責任をもって取り組んでいることがその成果である。また、学校を盛り上げた企画は、念入りに練られたものだったのではないか』というように話していただきました。また、『来年度の役員には、この自慢すべき学友会をさらに良いものにしていってほしい』と期待を込めて激励されました。

来年度役員には、先輩からのバトンをしっかりと受け継ぎ、学友会をさらに良いものにして、清陵附属中の活動を盛り上げていってほしいです。

学友会長のあいさつ
全校生徒も意思表示します
一年間の感謝の気持ちをこめて
バトンは引き継がれました
来年度役員の堂々とした姿です
副校長先生のお話

2/7 絆タイム

絆タイムが行われました。今回は、自己肯定感を高めることがねらいです。自分の良さに気づき、他者の良さを見つけることは、「自他ともに大切に思う気持ち」につながります。

昨年度、校長先生より次のようなお話がありました。
『人は、自分を他者と同じものさしで比較し、「自分はできない」と考えてしまい、一本のものさしだけで判断して、自分を認める気持ちが下がってしまう。だからこそ、同じものさしで、他者と比べるのではなく、自分の良さに気づくために、自分だけの「心のものさし」を見つけてほしい。』

目に見える結果や指標に捉われるだけでなく、その人にしかない心のものさしを見つけることができれば、それは自分を認める力につながります。

実際の活動では、グループで付箋を用いて、メンバーの良いところを伝えあいました。そのときに具体的な場面や状況を伝えることを大切にしました。『〇〇さんは、授業で私が話すときに毎回頷いて聞いてくれるから、「優しさのものさし」がいいと思います』『□□さんは、率先して話し合いを進めてくれていつも助かるので「積極性のものさし」が良いと思います』など、相手の良さを伝えている姿がありました。聞いている人は、少し恥ずかしそうにしつつも、うれしそうにしている姿もあり、自分の良さを再確認しているようでした。

また、グループによっては、普段なかなか関わったことがなく、初対面に近い者同士ということもありました。ただ、周りの友達からその人のことを聞き、新たにその人の良さを知ることができていました。この活動により生まれた新たな横のつながりを大切にしてほしいです。

清陵中では、学年の枠を越えた「縦のつながり」を意識して活動することが多くありますが、同じ学年である「横のつながり」も強固にしていくことで、より良い「清陵ファミリー」を築いていくことができます。今回の活動をきっかけに、新たな関係やつながりを大切にしていきましょう。

2/4 諏訪清陵高等学校課題探究発表会及び附属中学校学習発表会

高校の課題探究発表会と、中学校の学習発表会が行われました。

アカデミック・コミュニケーションの内容と学習成果を発表するとともに、他者の発表を聞くことを通して、自分たちの取り組みを振り返り意味づけを行うこと。また、高校生の研究発表を聞くことを通して、研究の進め方やまとめ方を学び、自分の興味関心を広げることが目的です。

中学生からは、各学年や科学部の代表生徒により「和泉式部の墓は本物なのか」「災害救助ロボットの製作」「野菜の最適な加熱方法」「ユニバーサルデザインの自助具の開発」「ミドリムシの培養条件と生息環境」というようなテーマの発表がされました。

高校生からは2年生による課題研究発表、科学系の部活動より発表がされました。高校生ともなると、より専門性が高い発表がされており「ユニバーサルデザイン書体は読解力、読む速さに影響を与えるのか」「なぜ諏訪清陵高校の床に段差が生じるのか」「諏訪湖のヒシを使ってバイオエタノールは作れるのか」「エメラルド単結晶の合成量及びその大きさに関する研究Ⅱ」「PVAの重合度に着目した自作粘度計によるスライム粘度の考察」「食虫昆虫の消化液・消化酵素」というようなテーマの研究が発表されました。

中学生の代表生徒の発表を見て、生徒から次のような感想がありました。

 『発表を通して、改めて歴史の奥深さ、そして、仮説を立てる際に重視すべきポイントを確認することができた。今後の自分のテーマに対する取り組みにつなげることができそう。』
 『専門用語が解説されていたため、ロボット関係に詳しくなくても理解しやすい内容だった。実演があることで、さらにわかりやすかった。休憩時間にもロボットを披露する積極性にも圧倒された。素敵な発表だった。』
 『データの比較の仕方がとてもわかりやすかった。箱ひげ図の見方の説明をしていたので、多くの人がデータを理解しやすかったのではないか。加えた力を数値化するために量りを使うという発想に驚いた。実験の方法について詳細に話していて参考になった。』
 『1回目の実験から問題点を出し、さらにわかりやすい実験をしていた。一度の実験で満足せず、問題点を改善してより良い研究にして行くことは大事だと思った。データ、数値をグラフや表にして見ることも大切にしていきたい。』

他者の発表を聞くことを通して、自分たちの取り組みを振り返り、意味づけができたのだと思います。

また、高校生の発表については、『課題について多面的に熟考されていてすごいと思った。』というような感想だけでなく、『違う視点や方法で研究すると、新たな発見があると思う。』というように、さらに良い研究にするためにはどうすればいいのかという視点で発表を聞くことができました。

今月末には、年度末のアカデミック・コミュニケーションの研究発表会が予定されています。これまでの自分の活動をまとめられるようにしていきたいですね。

集中して発表を聞きました
ポスター発表でも熱心にメモを取りました